水道の鉛管問題

更新日:2018年02月27日

鉛の水道水質基準の改正について

平成4年12月、厚生省(現厚生労働省)は、生涯にわたる連続的な摂取をしても人の健康に影響の生じない水準を基とし安全性を十分考慮して、鉛の水質基準を1リットルあたり0.1ミリグラム以下から0.05ミリグラム以下に改正しました。またこの際、水道水中の鉛濃度の一層の低減化を推進するため、概ね10年後の長期目標をWHO(世界保健機構)の「飲料水の水質ガイドライン」にあわせ、1リットルあたり5分の1となる0.01ミリグラム以下にすべきとしました。このことから、平成15年4月1日より、鉛の水道水質基準は、1リットルあたり0.01ミリグラムとなりました。

鉛管の使用経過

水道管の材料としては、鉄・ステンレス・塩化ビニル・ポリエチレン等様々なものが使用されています。鉛管は、鋳鉄管・鋼管に比べ安価で柔かく加工しやすいため、広く使われてきましたが、硬質塩化ビニル等の普及に伴い鉛管の使用は減少してきました。

府中市の現状について

府中市では、浄水場・配水池からの本管(配水管)には鉛管を使用しておりません。しかし、給水管に関しては、平成3年6月まで鉛管の使用を認めていました。 平成3年6月以前に建築された建物あるいは水道工事をされた場合は、鉛製給水管が使用されている可能性があります。 給水管は私的財産であるため、所有者自らの費用負担と責任で取り替えることとなっています。

府中市の水道水の水質について

府中市の水道水については、定期的に水質検査を行っており、鉛の新基準値(1リットルあたり0.01ミリグラム)以下となっています。(詳しくは「水道の水質」をご覧ください。)しかし、給水管に鉛管を使用している場合、朝一番や長期間水道を使われなかった時等には鉛の濃度が高くなることがあります。

このことがただちに健康に影響を及ぼすものではありませんが、念のため、朝一番や長期間水道を使わなかった場合、バケツ一杯程度の水は掃除や洗濯等飲み水以外にお使いになることをお勧めします。

鉛管の使用確認について

平成3年6月以降の新築で新たに給水管をひかれた場合、鉛管は使用されていませんが、それ以前に給水管がひかれている場合、鉛管が使用されている可能性があります。ご家庭に鉛管が使用されているかどうか確認されたい場合は次のところへお問い合わせください。

この記事に関するお問い合わせ先

広島県府中市 上水下水道課
〒726-0022 広島県府中市用土町440番地1
電話  :庶務係   0847-43-7168(窓口業務時間
     上水工務係 0847-43-7169
     下水工務係 0847-43-7163
     施設係   0847-41-4538
ファクス:0847-43-7201 (ファックスについては常時受け付けします。)

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