ヒトパピローマウイルス予防接種（勧奨再開及びキャッチアップ接種）

子宮頸がんと予防ワクチン（HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン

子宮頸がんは「ヒトパピローマウイルス（HPV）」の感染が原因と考えられています。女性の多くが”一生に一度は感染する”といわれ、ほとんどの人は自然に消えるものですが、一部の人で子宮頸がんになってしまうことがあります。

発病しないためには子宮頸がん予防（HPV(ヒトパピローマウイルス)）ワクチンの接種や、早期発見のための子宮頸がん検診が重要です。

HPVワクチンの予防接種

平成25年6月から積極的接種勧奨が中止されてきましたが、最新の知見を踏まえ、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められ、令和4年4月から個別勧奨を再開ています。

また、これまでの積極的な接種勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方については、時限的に従来の定期接種の対象年齢を超えて接種を受けることができます。（キャッチアップ接種といいます。）

ワクチンの対象者、接種場所

定期接種

対象者：小学校6年生～高校1年生相当年齢の女子
接種回数：2価ワクチン（サーバリックス）：3回

4価ワクチン（ガーダシル）：3回

9価ワクチン（シルガード9）：2回又は3回（下記のQ＆A参照）

接種期間：高校1年生相当になる年度の3月31日まで（接種完了まで約6か月必要、1年以内の接種完了が望ましい。）
接種費用：無料

【参考】小学校6年～高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ（概要版） (PDFファイル: 2.8MB)

【参考】小学校6年～高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ（詳細版） (PDFファイル: 3.6MB)

接種場所と接種に必要なもの

府中市HPVワクチン予防接種実施協力医療機関で個別に接種することができます。

接種日当日は、次の物をご持参ください

接種を受ける人の住所、生年月日が確認できるもの（健康保険証など）
母子健康手帳（お持ちでない場合は、予防接種済証など過去の接種歴が確認できるもの）
予診票（満13歳以上満16歳未満の方で保護者が同伴しない場合は、指定の予診票に接種に同意する保護者の自筆による署名（2か所）してあるものが必要です。なお、満16歳以上の方の場合は、国において定めている定期接種実施要領が令和4年3月18日に改定され、満16歳以上の者は保護者の同意は必要無く、予防接種を受けるかどうかについて満16歳以上の者が自ら判断できることから、保護者の意向により判断することなく、本人の同意の有無によって接種の実施を判断することとされているため、保護者の同意は不要です。）

R6年度HPVワクチン医療機関一覧 (PDFファイル: 212.0KB)

上記指定の医療機関以外で接種する場合は事前に手続きが必要です。詳しくは子どもの予防接種の「府中市定期予防接種実施医療機関以外の医療機関で接種するには」をご覧ください。

子どもの予防接種→府中市定期予防接種実施医療機関以外の医療機関で接種するには

キャッチアップ接種

HPVワクチンの接種を逃した方に、接種の機会を提供します。

対象者：平成9年4月2日～平成19年4月1日生まれで、過去にHPVワクチンを3回受けていない女性
（注記）平成18・19年度生まれの方は、通常の定期接種の年齢を超えても、令和7年3月31日まで接種可能です。
接種期間：令和7年3月31日まで
接種回数：3回（過去の1回接種した人は2回、過去に2回接種した人は1回）（注意：定期接種のワクチンは3種類（サーバリックス・ガーダシル・シルガード9）あり、同じ種類のワクチンを筋肉内に接種します。）
接種費用：無料
接種場所：上記「接種場所について」をご確認ください

【参考】キャッチアップ接種に関するリーフレット（厚生労働省） (PDFファイル: 2.2MB)

自費で接種された方への払い戻し（償還払い）

積極的勧奨の差し控えにより定期接種の機会を逃した平成9年4月2日から平成17年4月1日までの間に生まれた女子で、定期接種の対象年齢を過ぎてHPVワクチンの任意接種を自費で受けた方に、接種費用の払い戻しを行います。（「償還払い」といいます。）ただし、額に上限があります。

対象者 （次のすべてにあてはまる方）

令和4年4月1日時点で府中市に住民登録がある方
（令和4年4月1日時点で府中市に住民登録がない方は、令和4年4月1日時点で住民登録のあった市町村が償還払いの申請先になります。詳しくは当該自治体にお問い合わせください。また、その後府中市からた転出された場合の申請先は府中市のまま変わません。）
HPVワクチンのキャッチアップ接種の対象者（平成9年4月2日～平成18年4月1日生まれの女性の方）のうち、定期接種の対象年齢を過ぎて、HPVワクチンの接種（2価、4価ワクチン）を自費で受けた方

必要書類

ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い申請書
接種者の氏名、住所生年月日が確認できるもの（運転免許証など）
（注記）申請者と被接種者が異なる場合は双方の物
振込先口座のわかるもの（通帳など）
接種費用の支払いを証明できる書類（領収書、明細書など）
接種記録が確認できるもの（母子健康手帳など）
4,5の書類がない場合は接種を受けた医療機関で領収書の再交付や「ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い申請用証明書」の交付を受けてください。（文書料は費用助成対象外です。）

申請期限 令和7年3月31日

申請場所 健康推進課（リ・フレ）上下支所地域共生係（ふらっと上下）

ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い申請書 (PDFファイル: 334.7KB)

ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い申請用証明書 (PDFファイル: 265.9KB)

HPVワクチンに関するQ&A

Q. HPVワクチンの接種が不安です。

A. HPVワクチンに限らず、全てのワクチンの接種には、効果とリスクが伴います。まずは、HPVワクチン、子宮頸がんや子宮頸がん検診について、よく知っていただいたうえで、接種してください。

Q. HPVワクチンにはどんなリスクがありますか？

A. 副反応は、接種部位の痛み、腫れや赤みなどがあります。まれに、重い症状(アレルギーによる呼吸困難やじんましん等)が起こる可能性もあります。接種と因果関係が不明な症状や、短期間で回復した症状を含めて、接種後に重篤な症状として報告があったのは、ワクチンを受けた1万人あたり5人です。

Q. 接種後、副反応がでたらどうしたらいいですか？

A. まずは、接種された医療機関にご相談ください。治療が必要になったり、生活に支障のあるような健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく救済制度があります。

Q. HPVワクチンはどんな効果がありますか？

A. ワクチンの接種により、子宮頸がんを起こしやすいウイルスの感染を予防することができます。国や地域によって多少の相違がありますが、およそ半数から3分の2を占める16型、18型の予防が可能となります。少なくとも約4年間予防効果が維持できることが、これまでの研究でわかっています。

Q. ワクチンにはどんな違いがありますか？

A. 定期接種で承認されているワクチンは、現在3種類あります。どちらも、16型と18型のHPVの予防効果があります。ただし、既に感染したウイルスを排除したり、子宮頸がんや他の病変の進行を抑制する作用は認められていません。

◇サーバリックス(2価ワクチン)

16型と18型のHPVへの抗体価が高いと考えられるワクチンです。予防効果は、個人差がありますが、少なくとも4年～9年持続すると考えられています。

◇ガーダシル(4価ワクチン)

16型、18型だけでなく、6型及び11型(尖圭コンジローマ)のHPVも予防できるワクチンです。予防効果に関しては、3回接種後からの期間で11.9年(最大値は14年)と考えられています。

（注記）2価ワクチンと4価ワクチンを交互接種することはできません。原則として同じワクチンを3回接種してください。

◇シルガード9（9価ワクチン）

9価ワクチンの接種により,子宮頸がんの原因の80～90％を占める,7種類のHPVの感染を防ぐことができます。1回目の接種日年齢で接種回数が変わるワクチンです。

1回目接種を15歳未満で受けた場合⇒1回目から6か月以上の間隔をあけて2回目接種（2回で接種完了）
1回目接種を15歳以上で受けた場合⇒1回目から2か月以上の間隔をあけて2回目接種,1回目から6か月以上の間隔をあけて3回目接種（3回で接種完了）

また,2価又は4価ワクチンで一部の接種を完了した人は,接種医とよく相談した上で,残りの回数を9価ワクチンで接種することが可能です。

厚生労働省ホームページ 9価ヒトパピローマウイルス（HPV）ワクチン（シルガード9）について

Q. 生理前に接種しても効果はありますか？接種期間中に、妊娠したらどうしたらいいですか？

A. 生理前に接種しても効果はあります。また、妊娠中若しくは妊娠している可能性がある場合は、原則接種しないでください。（予防接種の有益性が危険性を上回ると判断した場合のみ接種可能です。）一旦接種を中断し、出産後に残りの接種を行ってください。

Q. 3回接種のうち、2回目、3回目の接種を忘れてしまったとき,どうしたらいいですか？

A. 3回接種することにより、確実な予防効果が得られるため、気づいた時点で接種を再開してください。定期の対象年齢を過ぎた場合も、3回の接種が望ましいです。

厚生労働省ホームページ

この記事に関するお問い合わせ先

広島県府中市　健康福祉部　健康推進課
元気づくり係
〒726-0011　広島県府中市広谷町919番地3（リ・フレ内）
電話　　：0847-47-1310　（窓口業務時間）
ファクス：0847-47-1320

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