我龍-GARYU-が教える和太鼓教室「十五鼓乃会」の魅力

更新日:2023年11月30日

ステージでパフォーマンスをする十五鼓乃会

世界を舞台に活躍する太鼓ユニット「我龍-GARYU-」が指導し、2023年に石川県で行われた「第38回国民文化祭 いしかわ百万石文化祭2023・太鼓の祭典」への出場を果たした「十五鼓乃会」。2023年11月現在、子どもたちなど約20人のメンバーによって構成され、毎週練習が行われています。

我龍-GARYU-でも代表を務められ、十五鼓乃会の指導を行う竹内孝志さんにお話を伺いました。

代表 竹内孝志さんにインタビュー

十五鼓乃会のルーツを教えてください

インタビューに答える我龍代表の竹内孝志さん

我龍-GARYU-
代表 竹内孝志さん

我龍-GARYU-の結成は2005年なんですが、十五鼓乃会も同じ年に結成しました。舞台で自分が和太鼓の魅力を伝えていくことと、子どもたちに和太鼓を経験してもらって和太鼓の裾野を広げていくことは、どちらも同じくらい大事なことだと思ったので、両方同時に始めました。

初めに子どもの指導用ということで十五台太鼓を作って始めたため、十五鼓乃会のネーミングはこれを意味しています。今は僕の指導用の太鼓だけでも25から30台、十五鼓乃会は自分たちでも太鼓を持っているので、併せて45から50台くらいの太鼓があります。太鼓は一台でも高価になってしまって、「打ちたい」という気持ちがあっても叶わない子もいました。そんな打ちたい気持ちがあれば太鼓を打てる環境を作りたいと思って、僕の太鼓も使ってもらっています。

どんな人が在籍していますか?

2023年に開催された国民文化祭の看板前で記念撮影をする十五鼓乃会

子どもが多いですね。今は子どもと親御さんが一緒にやるというのも、少しずつ増えてきました。今は一番下が小学校一年生で、一番上が40代で僕くらいの世代ですね。それから半分くらいは女性です。ずっと入れ替わりなのでメンバーが増えていくということはないんですが、年齢の縛りは特にありません。

太鼓を始められるきっかけとしては、我龍-GARYU-を見てっていう子もいますが、小さい頃からおもちゃの太鼓を気に入っていたりとか、お祭りの太鼓を見たことがあってとか、何かしらのきっかけで太鼓が好きになって、じゃあ実際に本物の太鼓を打ってみようかということで来られることが多いですね。

国民文化祭に出場ということですが、どんな練習をされていますか?

竹内さんの指導のもと練習する十五鼓乃会

太鼓を打つのは楽しく打てばいいのかなと思っています。ただ楽しく打つ中でもばらばらになっていたら曲にならない。協調性とまでは言えないかもしれませんが、皆で一つの音を出そうという気持ちで練習していますね。

それから「舞台は大切にしようね」と話しています。舞台は「見てもらうもの」だし、発表会とは違う非日常を味わえるというか。礼ができたりきっちり太鼓が打てると、それを見た周りの方々も「すごかった!」と褒めてくれるんです。

太鼓をやる子の中には普段は結構内向的な子もいるんですが、舞台を重ねることによって、例えば学校でも皆の前で発表できるようになったりとか。学校のクラスってだいたい40人くらいだと思うんですけど、舞台って1,000人、2,000人の前でやることもあるんです。そういう状況を経験すると、子どもって変わりますね。

練習すれば太鼓は上手になります。ですが、ただ上手になるだけでは心が育たず、人としての魅力にはつながりません。技術と一緒に心をいかに成長させていくかを考えながら取り組んでいます。

府中で太鼓文化を発信される理由を聞かせてください

十五鼓乃会のステージパフォーマンス

府中で育ったというのが一番大きいですが、府中は素晴らしいまちだと思っています。朝には雲海が見えたりだとか、蛙や虫が鳴いたりだとか、この自然は誇るべきものだと思います。世界中いろんなところに「自然」はありますが、僕が感じた自然はここ府中にしかありません。世界中の人に見てもらいたいし、府中に来てもらいたいんですが、でも実際それはできないので、太鼓という表現に変えて世界中隅々まで発信していきたいと思っています。

人生ってそんなに長いものではないと思います。自分一人で完結するのではなく、次につなげていくことが伝統芸能です。そのためには自分一人ではなくて地元の子どもたちだとか、地域の方々と一緒に伝えていく必要があると思っています。

府中には自分が活動を始める前から、たんす太鼓がありますよね。それから太鼓団体も比較的多い。また秋祭りになったら太鼓を打つという文化があって、太鼓のまちと言えるだけのポテンシャルは持っていると思います。今のところは潜在能力ですが、それをしっかり発信することで太鼓のまちになっていくと、そう信じています。

十五鼓乃会の連絡先

電話:0847-49-0789
メール:info@garyu.bz

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おわりに

「府中の太鼓文化を必ず伝えていくんだ」という竹内さんの熱い思いが伝わってくるインタビューでした。

府中市の熱い人物や団体をこれからも引き続きお伝えしていきます。


この記事の内容はRCCラジオ「府中に夢中!」でも放送されました。
「府中に夢中!」の詳しい情報や今月の放送内容は下記リンク先から確認できます。ぜひお聞きください!

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