森林環境税及び森林環境譲与税

更新日:2023年11月27日

森林環境税・森林環境譲与税

森林環境税創設の趣旨

森林の有する公益的機能は、地球温暖化防止のみならず、国土の保全や水源のかん養等、国民に広く恩恵を与えるものであり、適切な森林の整備等を進めていくことは、我が国の国土や国民の生命を守ることにつながる一方で、所有者や境界が分からない森林の増加、担い手の不足等が大きな課題となっています。

このような現状の下、平成30年5月に成立した森林経営管理法を踏まえ、パリ協定の枠組みの下における我が国の温室効果ガス排出削減目標の達成や災害防止等を図るための森林整備等に必要な地方財源を安定的に確保する観点から、森林環境税が創設されました。

森林環境税・森林環境譲与税の仕組み

「森林環境税」は、令和6年度から個人住民税均等割の枠組みを用いて、国税として1人年額1,000円を市町村が賦課徴収することとされています。

また、「森林環境譲与税」は、喫緊の課題である森林整備に対応するため、「森林経営管理制度」の導入時期も踏まえ、地方公共団体金融機構公庫債権金利変動準備金を活用し、令和元年度から譲与が開始され、市町村や都道府県に対して、私有林人工林面積、林業就業者数及び人口による客観的な基準で按分して譲与されているところです。

森林環境譲与税の使途とその公表

森林環境譲与税は、市町村においては、間伐や人材育成・担い手の確保、木材利用の促進や普及啓発等の「森林整備及びその促進に関する費用」に充てることとされています。

また、森林環境譲与税の使途については、市町村等は、インターネットの利用等により使途を公表しなければならないこととされています。

府中市の『森林環境譲与税』を活用した森林整備を紹介します

【重要インフラ施設保全森林整備事業】

用土町公衆用道路(通学路等)法面伐採

荒廃した山林の立木を伐採し見通しを良することで、通学路における交通の安全を確保しました。

用土町施業前

施業前

用土町公衆用道路法面伐採(施業後)

施業後

府中市オオムラサキの里遊歩道整備

施設周辺の山林の荒廃による遊歩道が利用不可と景観を損ねていたため、支障木等の伐採を実施しました。

オオムラサキの里(施業前)

施業前

オオムラサキの里(施業後)

施業後

【森林の機能再生事業】

上下町岡屋 空山林道作業道整備

間伐等の森林整備を行うための作業道維持修繕及び改良を実施しています。

林道作業道施業実績
  令和2年度 令和3年度 令和4年度
作業道整備 1,124m 1,382m

 

林道作業道整備中

整備中

林道作業道整備中

整備中

林道作業道整備後

整備後

林道作業道整備後(砕石敷)

整備後(砕石敷)

間伐整備

公益的機能回復・防災機能強化を目的として人工林の間伐整備を実施しています。

間伐施業実績
  令和2年度 令和3年度 令和4年度
間伐 4.23ha 8.08ha 10.26ha

 

間伐した森林

間伐した森林

間伐の状況

間伐の状況

令和5年度より、市道芦田川右岸線沿線の森林整備事業を実施します

【重要インフラ施設保全森林整備事業】

台風、大雨による山地災害、土砂流出、倒木を未然に防止するために森林整備を実施します。期間は、令和7年度までの3ヶ年を予定しています。

芦田川右岸線現況1
芦田川右岸線現況
芦田川右岸線現況
芦田川右岸線現況
芦田川右岸線施業区域図

この記事に関するお問い合わせ先

広島県府中市 経済観光部 農林課
農林整備係
〒726-8601 広島県府中市府川町315番地
電話  :0847-43-7132(窓口業務時間
ファクス:0847-46-1535

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