大規模盛土造成地マップの公表について

更新日:2020年08月25日

阪神・淡路大震災や東日本大震災等において、谷や沢を埋めた造成宅地又は傾斜地盤上に腹付けした大規模な造成宅地において、盛土と地山との境界面や盛土内部を滑り面とする盛土の地滑り的変動(滑動崩落)が生じ、造成宅地における崖崩れ又は土砂の流出による被害が発生しました。
こうした被害を防止・軽減するため、既存の造成宅地について大規模盛土造成地の有無とそれらの安全性の確認(変動予測調査)を進める必要があります。
府中市では、広島県と協力し大規模盛土造成地の有無を把握するための調査を実施しています。

宅地における災害を未然に防ぐためには、宅地所有者の方などが日ごろから宅地や擁壁に目を配り、安全の確保に努めることが大切です。

府中市では、市民の皆様に身近な「大規模盛土造成地」を知っていただき、宅地防災に対する理解を深めていただくため、この度、大規模盛土造成地マップを公表します。

大規模盛土造成地

大規模盛土造成地とは

次のいずれかの要件を満たす造成地を「大規模盛土造成地」といいます。

大規模造盛土成地

出典:国土交通省

大規模盛土マップ

調査結果は、広島県のホームページでご確認いただけます。

よくある質問と回答

大規模盛土造成地マップに関するよくある質問と回答を掲載しています。

【質問】
大規模盛土造成地に該当すれば危険ですか。

【回答】
このマップは、造成前と造成後の地形図や航空写真から大規模盛土造成地に該当するおおむねの位置と大きさを示したものであり、必ずしも危険な箇所を示したものではありません。

 

【質問】
所有する宅地が大規模盛土造成地に含まれているか分からないが、さらに詳細な図面はないですか。

【回答】
このマップは、地形図(縮尺1/25000)などを重ね合わせて作成しています。これ以外の図はありませんので、このマップでご確認ください。

 

【質問】
所有する宅地が大規模盛土造成地に含まれている場合はどうすればいいですか。

【回答】
このマップは、必ずしも危険な箇所を示したものではないので、大規模盛土造成地であることをもって対策が求められることはありません。
マップを公表することにより、宅地の所有者等の皆様に宅地防災に関心をお持ちいただき、日ごろから地盤や擁壁の状態に気を配っていただきたいと考えています。

 

【質問】
大規模盛土造成地に該当すると、宅地開発や建築行為等に規制がかかりますか。

【回答】
大規模盛土造成地であることをもって、特別な手続きや規制がかかることはありません。

 

【質問】
大規模盛土造成地に含まれる宅地等を取引する際に、重要事項説明書に記載する必要がありますか。

【回答】
大規模盛土造成地であることを宅地建物取引業法に規定する重要事項説明書に記載することは求められていません。

 

【質問】
大規模盛土造成地は、マップに示された箇所以外にはないのでしょうか。

【回答】
この調査では、盛土造成地と住宅、公共施設等(避難所や鉄道など)との位置関係から調査対象地域を設定しています。そのため、郊外の工場やゴルフ場といった周辺に住宅や公共施設等がほとんどない造成地については、調査対象から除外されています。

 

【質問】
最近造成された造成地もマップに表示されていますか。

【回答】
この調査では、古い地形図(昭和30年代)と新しい地形図(平成29年前後)を重ね合わせるなどしてマップを作成していますが、宅地造成状況は年々変化するため、マップに反映されていない場合があります。

造成宅地防災区域の指定

大規模盛土造成地の安全性の確認を行った結果、滑動崩落のおそれがある場合は造成宅地防災区域に指定されることがあります。

現在、市内に造成宅地防災区域の指定はありません。なお、詳しい内容については広島県のホームページをご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

広島県府中市 建設部 都市デザイン課
都市計画係
〒726-8601 広島県府中市府川町315番地
電話  :0847-44-9170(窓口業務時間
ファクス:0847-46-1535

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