ふるさと納税人気返礼品クローズアップ パート3「府中味噌を使ったフリーズドライ味噌汁」

更新日:2024年03月22日

フリーズドライ味噌汁の返礼品

ふるさと納税の人気返礼品をピックアップしてご紹介するこのコンテンツ。第三弾は「府中味噌を使ったフリーズドライ味噌汁」です。

府中市を代表する産品「府中味噌」は、温暖な気候風土から得られる清らかな水を使用し、じっくりと時間をかけて発酵させる味噌はかねてより高い人気を誇っています。フリーズドライ味噌汁の返礼品を提供する浅野味噌株式会社の浅野裕子さんに、老舗味噌屋ならではの商品のこだわりを伺いました。

商品開発担当 浅野裕子さんにインタビュー

老舗の味噌屋さんならではの味噌のこだわりを教えてください

インタビューに答える商品開発担当 浅野裕子さん

浅野味噌株式会社
商品開発担当
浅野裕子さん

弊社は1904年に創業、2024年で120年の味噌蔵になります。創業当時から時代が流れていくにつれて、一般的には海外からの輸入の原料が主流になっていたりするんですが、うちのこだわりの第1ポイントとしては、すべて国産原料しか使わないというところですね。お味噌は米、大豆、塩の三つでできます。原材料がシンプルであればシンプルであるほど、その味が出ます。そのため、国産のお米だったとしてもその品種のお米は今年国内のどこで収穫したものが美味しかったのかまで調べます。大豆にしてもどれにしようか毎年採れたものを集めて試食してから決めますね。

それから自然の中で醸していくというところへのこだわりもあります。「府中味噌」と呼ばれるくらいですから、やっぱり府中は味噌づくりに向いた風土なんです。府中は盆地のため夏は暑く冬が寒いです。お味噌にとってはその寒暖差がすごくいいんです。お味噌をちょっといじめるというか。そして春と秋で緩ませるんですね。このバランスというのが、お味噌の味を醸成していくにあたってすごく大事なところになります。うちはその温度管理をして、お味噌を早く作るというよりも、じっくりゆっくり時間をかけて、天然の気候で熟成させていくよう心がけています。

フリーズドライの味噌汁にもそのこだわりが込められているんでしょうか

店頭に並ぶ浅野味噌の味噌

開発段階で世に出回っているお味噌汁をいろいろ食べたときに、結局家で作ったものが一番おいしいよねという結論に至ってしまいまして(笑)なぜなのか徹底的に考えました。そして家で作るお味噌汁、いわゆるおふくろの味を目指してこだわったポイントが五感で楽しめるというところです。見た目、香り、味、食感がそろってこそ高い満足度や幸福度が得られるんじゃないかと。特に具材にはこだわっていまして、噛みごたえや食べごたえがあるようにバランスをとっています。

それからフリーズドライの加工に合わせて専用のお味噌を作っています。これは乾燥させた時の、若干の味の変化に対応するためですね。お味噌の味には絶対的な自信を持ってお出ししたいので、味噌以外の調味料で味を調えることはしていません。うちのお味噌を使って家で作ったお味噌汁を、そのまんまきゅっとフリーズドライ化したようなイメージですね。

こだわりの実現に苦労されたこともあったのでは?

店頭に並ぶフリーズドライの味噌汁

おいしいものを追求しちゃうと、どんどん原材料が高くなってしまいまして。バランスっていうのがどうしても難しかったんですが、皆さんにおいしいと思っていただきたいですし、たまに食べる特別な味噌汁というよりは、普段からふとしたときに食べたくなるものを目指して金額を何とか抑えました。

ふるさと納税の返礼品で、うちの味噌汁を食べていただいた方から、美味しかったから注文させていただきますというメッセージもいただいたり、お電話でご注文していただく時には感想なども教えていただけたりします。秋に行う蔵祭りに、「ふるさと納税の返礼品の味噌汁が美味しかったから来たよ!」という方もいらっしゃいます。開発冥利に尽きるといいますか、こういったことが本当にうれしいなと思っています。


(記載内容は取材時の2023年12月当時のものです)

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おわりに

味噌づくり120年の歴史の中でのこだわりがぎゅっと詰まった味噌汁であるからこそ、人気を集めているんですね。


この記事の内容はRCCラジオ「府中に夢中!」でも放送されました。
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